ニキビ(尋常性ざ瘡)について
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは、毛包・脂腺の代謝異常やアクネ菌の増殖が複合して生じる疾患です。皮膚科の専門領域ですが、プライマリケアレベルの治療は当院でも実施しています。
ニキビのプライマリケア治療

① 白ニキビ・黒ニキビ(コメド、面皰)

ピーリング作用のある外用薬を使用します。ディフェリンゲル、ベピオゲルなどが代表的な外用薬です。ピーリング作用のため、ピリピリした刺激があります。
塗初めには上記の皮膚刺激のほかに、かさつき、発赤が生じることがあります。
局所少量から始めて、肌が慣れてきたら、徐々に顔全体に使用していくことで、再発予防効果も期待できます。
ベピオゲルは稀に接触皮膚炎を生じることから、当院では基本的にディフェリンゲルから治療をスタートしています。
妊娠中・授乳中には使用できませんので、その間はスキンケアでの対応になります。どうしても継続が必要な症状の場合は、ベピオゲルを使用します。
② 赤ニキビ 黄ニキビ

ニキビの中のアクネ菌が増え、炎症を起こしている状態です。膿がたまって黄色く見えることもあります。
炎症を抑えるために、抗菌薬軟膏を使用します。内服抗菌薬を併用する場合もあります。
抗菌薬はアクネ菌をやっつけて炎症を抑えるだけなので、白ニキビ治療も併用して行うことを勧めています。
③ スキンケア


ニキビ治療は継続が大切です。
ニキビ診療で当院を受診の際は、小児科・内科での予約をお願いします。